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「跪いて接吻を強請れ(ひざまずいてくちづけをねだれ)」25 TSF属性・アダルト向けライトノベル

(こういう時、背が高いのは得だよな)
 動き出した満員電車に揺られつつ、威智は心の中で呟く。百八十センチ近い長身の威智は、大抵の乗客達より背が高いので、満員電車の中でも視界が人の壁に覆われたりしない分、圧迫感などを感じずに済むのだ。
(――にしても、男だらけだね、電車の中)
 頭と肩くらいしか見えないのだが、視界に入る乗客が皆、男性である事に、威智は多少の違和感を覚える。男性用の整髪料などが混ざり合った臭いはすれども、女性用の化粧品や整髪料などの臭いは皆無。
 男だらけの視界も、混ざり合った整髪料の臭いも、威智にとって気分の良いものではない。気分を変える為、威智は乗客達の頭越しに、窓に目をやり、外の景色を眺め始める。
 流れる景色を、ぼーっと眺め始めて一分程の時間が過ぎた頃、威智は突如、妙な違和感を下半身に覚える。上品な白い制服のスカートの布地越しに、手で触れられた様な感覚に、威智は思わず身を強張らせる。
(こ、これって……まさか? いや、単に後ろにいる人が、ぶつかっただけかも……)
 突然の、しかも初めての経験に、威智は混乱しつつ、意識を下半身に集中し、状況を正確に掴もうとする。触れているのは掌……偶然に当るなら手の甲だろうから、偶然や過失で触れた可能性は低いと、威智は思う。
(やっぱり、痴漢?)
 どうやら自分が、痴漢に遭っているらしい事に気付いた威智は、うろたえつつ悩む。この事態に、自分がどう対処すべきか。
 男である威智は、自分が痴漢に遭う事など、考えた経験すら無い。その為、こんな場合に適切に対処する方法を、知らないのだ。
 とりあえず、威智は身を捩ってみる。だが、満員の車内では、余り身体の動きは自由にならず、痴漢の手を振り払う事が出来ない。
 身体よりも手の方が、動きの自由度が高いのだ。満員電車の車内では。
(声とか出した方が、いいのかな? いや、でも……下手に騒ぎとかなったら、転校初日だってのに、学校に遅刻しちゃうかもしれないし……)
 そう考えた威智は、とりあえず声を出すのは得策では無いなと考え、他の対処法を考える。尻を見知らぬ誰かに、撫で回されながら。
 対処に迷う威智を、痴漢は抵抗しない……泣き寝入るタイプだと判断したのだろう。撫で回していただけの掌が、尻肉を揉み始める。
(き、気色悪っ!)
 大胆かつ露骨な愛撫を身に受け、威智は気持ち悪さに身を震わせる。反射的に、胸に抱き抱えていた鞄を背後に回し、尻をガードする。
 身体と違って一応は動かせた手は、何とか痴漢の手を退かしつつ、尻をカバーする事に成功したのだ。気持ち悪さに反応した、反射的な動きではあったのだが、尻を痴漢の手からガードするという目的を果たすのには、適した動きであった。
 だが、抱き抱えていた鞄が後ろに回った為、今度は胸に隙が出来てしまう。その隙を、痴漢は見逃さない。
 後ろから威智に抱きつく様に、痴漢は両手を威智の前に回すと、白い詰襟の制服の上着越しに、豊かな胸に触れる。掬い上げる様に、揉み始める。
(――! こ、今度は胸?)
 驚き、焦り……身を強張らせる威智は、胸から伝わる微妙な感覚に戸惑いながらも、見知らぬ男に胸を愛撫される嫌悪感を覚える。騒ぎになろうが、これは流石に声を出さなければ、相手を図に乗らせるだけだと考え、威智は口を開く。
 だが、声は出ない。声が出る直前、口を塞がれてしまったのだ。後ろにいる痴漢の両手は、胸に伸びている。つまり、胸を触っているのとは別の誰かが、声を出そうとした威智の意図を察し、口を塞いだのである。
「ん……ん……」
 声が意味不明の呻き声に化けている威智の前に、威智と殆ど背の高さが変わらない長身の男が、強引に身体を滑り込ませて来る。威智の左隣にいた男だ。
 威智の口を塞いだのは、そのグレーのスーツに身を包んだ、大柄なサラリーマン風の男である。三十前後に見える男は、向かい合わせになる様な形で、威智の前に立ちながら、右手で口を塞いでいる。
 そして、空いている左手を、威智の下半身に伸ばす。白いスカートを捲り上げると、スカート同様の色合いのショーツ越しに、威智の股間を撫で始める。
(こ、こいつも……痴漢だ! 痴漢が二人も……)
 身体が自由にならない満員電車の中で、自分が二人の痴漢に挟まれてしまった事を、威智は悟る。両胸を揉まれ、股間を弄られながら。
(何で男の俺が、こんな……朝っぱらから発情してやがる痴漢なんかに、襲われなきゃならないんだ! しかも、二人も!)
 身体が女性化している現在、事情を知らない他者から見れば女性にしか見え無いとはいえ、威智は内的には完全に男のまま。自分が他の男性から、性的な対象として見られる事自体が、威智にとっては想定外の状況。
(ひょっとしたら、あのモテモテヘアカラーの効果で……って、あれは人間以外にしか効果が無い、インチキ商品だから違うか)
 続けて、威智は混乱する頭で、どうすれば痴漢の被害から逃れられるかについて、考えを巡らす。だが、制服や下着越しとはいえ、敏感な胸や股間を愛撫されながらでは、嫌悪感や恐怖感……そして仄かな快楽のせいで、思考にノイズが混ざりまくり、良い考えが思い付かない。
(せめて、もう少し空いていれば、割り込んで逃げられるのに……)
 威智は心の中で愚痴るが、満員の車内は空くどころか、乗り込む乗客が増え、更に車内の密度は増す。威智は身体を逃がすどころか、身動きすら出来なくなる。後ろに回した鞄と手を、前に戻す事すら難しい程に。
 既に、威智には抵抗する手段が無い。前と後ろから自分を挟む二人の痴漢の、為すがままになっている状態。
 そんな威智の状態を、察したのだろう。痴漢達はより大胆に、威智の身体を責め始める。
 後ろから手を回している痴漢が、制服の前を留めるボタンを外す。威智が殆ど手を動かせない混み方の車内でも、痴漢は器用に手先を動かし、上着だけでなく、下に着ているブラウスのボタンまでも、手品師の様に手際良く外してしまう。
(こいつ……慣れてる)
 痴漢に遭うのが初めての威智であっても、自分が腕すら動かせない程に混みあう満員電車の中で、手先を器用に動かし、自分の制服を脱がされれば、その程度の事は察せられる。上着とブラウスのボタンは外され、スポーツタイプのブラは、乳房の上にたくし上げられる。
 満員電車の中で、威智は張りの有る瑞々しい双乳を露出させられてしまったのだ。人から見られない状態だとはいえ、人に囲まれている電車の中で、乳房を露出してしまっている状況に、威智は赤面する。
(な、何で恥ずかしがってるんだ、俺?)
 男の身体の時は、別に胸を露出する事なんて、恥ずかしくも何ともなかったのだが、女の身体になっている今、胸を露出する事は、威智にとって恥ずかしい事となっていたのだ。そんな自分の心理状態に、威智は少しだけ戸惑う。
 だが、そんな威智の心の中など知る由も無く、痴漢の両手は露出し、前に立っている男の身体に押し付けられている乳房に伸びて来る。
 後ろから伸びている痴漢の指先が、前にいる痴漢の身体と威智の乳房の間に、強引に滑り込む。そして、乳房を掬い上げる様に、痴漢は揉み始める。
「――ん」
 制服越しであった、これまでの愛撫と違い、汗に湿る……熱い掌で、直に乳房を愛撫され、威智は思わず、軽く呻く。嫌悪感も、これまで以上なら、同時に感じる快楽も、仄かである段階を超え、明確な快楽となり、威智の身体を興奮へと誘う。
 乳房を揉む合間に、指先が乳首を捏ねる様に、弄り回す。気持ち悪いのは当然なのだが、それでも乳首が硬くなるのを、威智は察してしまう。
(そんな……キモチ悪いのに、何で?)
 自問する威智の頭に、悧音に胸を愛撫された際の記憶が、甦る。心では嫌がり、気持ち悪さを感じている筈なのに、身体は愛撫に反応し、快楽を覚えてしまった時の記憶が。
(感じ易いのかか、俺の身体。痴漢に無理矢理されても、こんな風になるなんて……)
 節操の無い身体の反応に戸惑う威智を、更なる責め苦が襲う。責め方が大胆になったのは、後ろにいる痴漢だけでは無かったのだ。

          ☆          ☆

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 ちなみに、サンプル画像(クリックで拡大)。
痴漢シーンサンプル
サンプル3と同じ画像
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