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TS系アダルト向け短編ノベル「少年少女×ポリノシス」2

 ハンバーガーのセットメニューを食べ、腹を満たした由宇とトオルは、ファーストフード店を後にして、繁華街の奥にある裏道に向かった。トオルの案内で、数軒のラブホテルが並ぶ通りに、由宇は初めて足を踏み入れる。
(出来れば、初めては男の身体で、女相手に来たかったな……ラブホテル)
 トオルに手順を教わりながら、由宇はチェックインの手続きをする。人を相手にせず、部屋のキーを借りられる機械を操作しながら、自動販売機みたいだなと、由宇は思う。
 シンプルな部屋を選び、休憩代の二千五百円を支払い、部屋のキーを手にした由宇は、トオルと共に部屋に向かう。緊張しつつ、部屋のドアを開ける。
 暖かみのある色合いに設えられている、清潔な部屋には、ソファーやベッド、テレビなどがある。由宇は初めて入るラブホテルの室内を、興味深げに色々と見回してみる。
「ラブホとか入るの、初めてみたいだね」
 部屋に入ってからの様子を見て、ラブホテルに初めて入るらしい事を察したトオルは、由宇に問いかける。
「ひょっとしたら、セックス自体も初めてとか?」
 問われた由宇は、気まずそうに、頷いてみせる。見栄を張って経験があると、嘘の返答をしようとも思ったが、ラブホテルに入るのが初めてである事を見抜かれた様に、そんな嘘は見抜かれるだけだと思ったからだ。
「そうなんだ、それは……運が悪いね。初めてのセックスが、女の身体で……男相手だなんて」
「……まぁ、トラウマとかにならないと良いんですけど」
 苦笑する由宇に、トオルは歩み寄り、後ろから抱き付く。
「トラウマになるような酷い目に遭ったとか、ユーキ君が思わずに済む様なセックス……してあげるよ」
「え?」
 いきなり抱き付かれて、由宇は驚く。
「TSP友の会を紹介した医者に、説明は受けていると思うけど、ボランティアと患者の両方が、オーガズムを得る程度に気持ちが良くなれる……満足出来るセックスをしないと、患者は男に戻れないんだから……トラウマになるようなセックスしちゃ、駄目なのさ」
 トオルは由宇の身体を裏返し、自分と向かい合わせにする。
「だから、今だけは自分が女になったつもりで、恋人の男とのセックスを楽しんでいる……そんな気分でいた方が、ユーキ君にとっては、治療効果が高いんだよ」
 待ち合わせの時間と場所を決めた後、女医からTS型花粉症治療の為に行うセックスについての注意事項を聞いた際、トオルの言う通りの説明を、由宇は受けていた。ボランティアと患者の両者がオーガズムを得る程度にセックスを楽しまなければ、患者は男には戻れない事や、自分が恋人の男を相手にしている、女になったつもりでセックスした方が、男相手のセックスを楽しみ易いといった事などを。
「まぁ、僕は慣れているし……ユーキ君は安心して、僕に任せておけばいいから」
 そう言うと、トオルは由宇に顔を寄せ、そのまま唇を奪う。
「ん!」
 驚きの余り、由宇は思わず軽く呻く。そして、即座にトオルを突き飛ばして、唇を離す。
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「す、すいません!」
 張り手でもかますかの様に、強くトオルの胸を突き飛ばしてしまったので、悪いかなと思った由宇は、一応謝罪の言葉を口にする。
「あ……でも、その……キスはしなくていいんじゃないですか? セックスすればいいんだし……」
「キスもしないで、セックスする恋人同士なんて、いないよね?」
 突かれた胸の辺りを摩りながら、トオルは続ける。
「だから、まぁ……嫌だとは思うけど、我慢してね」
 再び、トオルは由宇を抱き締める。そして、ゆっくりと由宇に顔を寄せ、唇を重ねる。
(が……我慢……我慢しないと!)
 こみ上げる嫌悪感を堪えつつ、由宇はトオルのキスを受け入れる。キスは初めてでは無いが、同性とのキスは初めてなので、身体を緊張で強張らせながら。
 男相手のキスに慣らすかの様な、軽く唇を重ねるだけのキスを、トオルは由宇相手に、数度繰り返す。そして、
(この匂いは……)
 仄かに、バニラの匂いがする。ファーストフードでの食事の後、飲んだバニラシェイクの匂いが、口の中に残っているのだろうと、由宇は思う。
 二分にも満たない時間、軽めのキスを続けてから、トオルは由宇から唇を離す。そして、トオルは由宇の手を引き、歩き出す。
「え? あの……どこに?」
 慌てて戸惑い、由宇は問いかける。
「結構、汗かいてるし……シャワー浴びようか」
 トオルがバスルームに向かおうとしているのだと、由宇は気付く。
「シャワー浴びるって……一緒にですか?」
 由宇の問いに、トオルは頷く。
「恋人と一緒にホテルに来たのなら、それくらい当たり前だよね」
「……今は、そういう設定というか……ノリでした方が、治療の為には良いって事ですか?」
「そういう事。まず……キスから始めるのと同じさ」
 トオルは立ち止まり、説明を続ける。
「下手に自分が男だって事を意識して、嫌々セックスすると、お互いに気持ち良くなれなくて、セックスしたのに男に戻れなかったりする場合もあるから……」
「今は……自分が本当に女で、恋人のトオルさんと、ホテルに来てるつもりになった方が良い訳か」
「そうだね、だから……一緒にシャワーで汗、流そうよ」
 誘いの言葉に、今度は頷いたので、トオルは再び由宇の手を引き、バスルームに向かって歩き出す。
(男に戻る為には、この場はトオルさんの言う事には、素直に従っておいた方がいいよな)
 この場は、TS型花粉症の症状を抑える治療行為に慣れている、トオルの指示に従った方が良いと、由宇は判断し、素直にトオルに手を引かれたまま、バスルームに向かって歩き出す。

 ドレッシングルームで脱衣した後、由宇はバスルームに足を踏み入れた。ダークな色使いのバスルームでは、既に裸になっているトオルが、シャワーで汗を流している。
 恥ずかしそうに胸や股間を手で隠し、シャワールームに入って来た由宇に、トオルは目をやる。そして、トオルはシャワーのノズルを由宇に向け、お湯を浴びせる。
「うわっ!」
 由宇は驚きの声を上げつつ、両手をかざしてお湯を防ごうとする。すると当然の様に、手が胸と股間から外れ、隠していた部分が晒される。
 すぐにトオルがノズルの向きを変えて、お湯を由宇にかけるのを止めたので、由宇は再び、手で胸や股間を隠そうとする。
「もう見えちゃったんだし、今更……恥ずかしがって隠す事も無いでしょ」
 トオルはシャワーのノズルを自分に向け、汗を流す作業を再開しながら、続ける。
「スタイル良いんだから、隠すの勿体無いよ」
 既に、裸を見られてしまった上、スタイルを褒められたのが、微妙に嬉しかった事も有り、由宇は胸と股間を隠し続けるのを、諦める。
kafun04
(どうせ、すぐに裸を見られるどころじゃない目に遭うんだし……)
 心の中で愚痴りながら、由宇は手を胸と股間から外す。すると、ボーイッシュでスリムな身体の割りには、ボリュームがある乳房が露になる。トオルの目線が自分の胸に注がれているのを察し、由宇は頬を染める。
(男の身体なら、別に男に裸の胸とか見られても、恥ずかしくも何とも無いんだけど……何故か、妙に恥ずかしいな)
 自分が、そんな反応をしてしまう事が、由宇には少し不思議だった。
「僕はもう、汗……流し終わったから」
 そう言いながら、トオルは由宇にシャワーノズルを渡す。
「あ、どうも……」
 由宇はシャワーノズルを受け取ると、身体にお湯を浴びせ、身体を洗い始める。夏服同然の格好だった為、そんなに汗をかいていた訳では無いので、軽く洗い流す程度で、由宇はシャワーを終える。
 使い終えたシャワーノズルを、フックに引っ掛けた直後、由宇は突如、背後から抱きすくめられる。
「え?」
 驚きの声を上げる由宇の胸に、トオルの両手が伸びてくる。背後から回された掌が、乳房を掬い上げる様に掴み、揉む。
「あの……ちょっと! いきなり、何を?」
「何をって……そりゃ勿論、キスの後は……前戯に決まってるでしょ」
 当然だと言わんばかりの口調で、トオルは由宇の耳元で囁く。
「いきなりベッドで全部するより、ここで少し……楽しんでからの方が、いいと思うよ」
 主導権を握っているトオルに、そう言われたら、由宇は言う通りにするしか無い。何せ、由宇にとっては初めての経験であり、どうしたらいいのか良く分からず、慣れているトオルに任せるしか無い状況なのだから。
(……仕方が無い、我慢しよう……気持ち悪いけど)
 本音を言えば、男に抱きすくめられ、胸を愛撫されれば、男である由宇が、気持ち悪くない訳が無い。だが、気持ち悪がって避けてしまえば、男に戻れないのだ。
(今は、自分が本当に女なんだと思い込んで、恋人の男に胸揉まれてるって思い込むしか無いんだ……よな)
 そう自分に言い聞かせ、由宇はトオルの為すがままになる。嫌悪感を堪えつつ、乳房を愛撫される慣れない感覚に、困惑する。
kafun05
 強弱を付け、指先で乳首を弄り回したりと、アクセントを付けながらの胸への愛撫は、由宇にとって意外な事に、割と心地良い行為だった。硬くなり、膨らむ乳首の状態から、心地良さを感じている現実を、由宇は自覚せざるを得ない。
(……悪くは、無いね)
 素直な感想を呟けるのは、心の中だけ。男に胸を愛撫され、心地良さを感じている事など、幾ら女の気分でいた方がいい状況であっても、簡単に口に出せはしないのだ。
「乳首……硬くなって来たね。こんなに早く反応するなんて、胸が感じ易いのかな?」
 その口に出せない事実を、トオルが口にしてしまい、由宇は恥ずかしさに頬を染める。無論、問いに返答など出来ない。
「恥ずかしがる事なんて無いよ。むしろ、感じ易い場所は……ちゃんと教えてくれた方が、目的を達成し易いんだから、素直に言ってくれた方が、ユーキ君の為でもあるんだし」
 そう言いながら、トオルは由宇の乳房を、揉みしだき続ける。
「どう? おっぱい……感じ易い?」
(……素直に、言った方が……いいのか)
 再びトオルに問われた由宇は、今は素直になった方が自分の為だと考え直す。恥ずかしさを堪え、素直な答えを……消え入りそうな声で、返す。
「……感じ易い……みたいです」
「そうなんだ、心に留めておくよ」
 胸の感度を確かめ終えたトオルは、右手を乳房から離し、下に移動させる。滑らかな肌を撫でながら、右手の先端を、由宇の股間に移動させる。
「え?」
 おもむろに、トオルの右手に薄い陰毛に覆われた股間を撫でられ、由宇は驚きの声を上げる。 
「ちょ……そこは!」
 抗議の意を込めた由宇の声に怯みもせず、トオルは探り当てた陰唇を指先で割り、陰唇の状態を確かめる。既に、仄かに濡れ始めているのを確かめた上で、陰唇の上の方にあるクリトリスに、指先を移動させる。
 半ば露出していた敏感な部分を、皮を剥いて完全に露出させる。そして、トオルは中指の先端で、その敏感な部分を押さえると、指先を振動させ、刺激する。
「あ……」
 切なげな声が、由宇の唇から漏れる。明らかに、心地良さ気な声が。快楽のスイッチでも押されたかの様に、股間から全身に、電流の如き快楽の波が、駆け巡ったせいである。
 胸を愛撫された際の快楽が、身体が解され……温まる様な心地良さなら、クリトリスを愛撫された際の快楽は、より強く直接的な、熱風を全身に浴び、身体が熱くなるかの様な感じ。
(これは……アレだよねぇ)
 由宇が心の中で呟いたアレとは、無論……性的な快楽。自分が女と化した身体で、男に愛撫されて快楽を得始めているのを、嫌でも自覚せざるを得ない程度に、明確な快感。
 トオルは左掌で胸への愛撫を続けながら、同時に右手の指先で、クリトリスを弄ったり、陰唇の内側に指を這わせたりする。指先がクリトリス以外を攻めている時でも、掌の一部でクリトリスが擦れる様にしたりと、トオルの愛撫には隙が無い。
 感じ易い胸と、感じて当然といえる股間の部分に、トオルは手馴れた愛撫を数分続ける。すると、指先を粘り気のある液体が、濡らし始める。股間への愛撫を始めた頃は、仄かに濡れ始めたという段階だったのだが、今は明確に濡れているという感じ。
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「もう、こんなに濡れてる……ユーキ君って、感じ易いみたいだね」
「そんな事……無い……」
 否定の言葉を口にする由宇の目の前に、トオルは股間を弄っていた指先を移動させる。粘液に濡れ、仄かに酸っぱい匂いがする指先を、トオルに見せ付ける。
 感じている証拠を突きつけられてしまえば、どんな否定の言葉を口にしても意味は無い。由宇は男に愛撫されて、あっさりと感じてしまっている自分が、恥ずかしくて堪らなくなる。
「……感じ易いのは、悪い事じゃないから、そんな……恥ずかしがる事無いって。それだけ、治療が成功し易いって事なんだし」
 そう言いながら、トオルは右手の指先を股間に戻し、膣口の状態を確かめる。そして、指先で膣口への侵入を試みる。本格的にというより、指の第一関節を、軽く沈める程度に。
「ん!」
 初めての膣内への異物感に、由宇は身を強張らせる。指先で、身体の内側を撫でられる、これまで経験の無い感覚に、戸惑ったせいである。
「……これくらい濡れて、解れていれば……まぁ、十分かな」
 無論、トオルが言う十分というのが、セックスをするのに十分程度の事は、由宇にも分かる。
「じゃあ、次は……僕の方を十分にして貰わないとね」
 トオルは愛撫を中断し、由宇の耳元で囁く。
「それって……どういう事?」
 問いかける由宇の右手首を掴むと、トオルは自分の股間に誘う。自分のペニスに、触れさせる為に。
「え? いや……あの……これって?」
 位置関係と感触から、それがトオルのペニスだという事は、由宇にも分かる。
「……まだ、そんなに硬くなってないでしょ?」
 トオルの問いに、由宇は頷く。手に触れたペニスの感触は、半勃ちといった感じの状態。勃ってはいるが、硬さとサイズが、まだ足りない事は、同じ男である由宇には分かる。
「ユーキ君の身体は処女同然な訳で……かなりキツい筈。ちゃんと勃起して……完全に硬くなった状態でないと、セックスするのは難しいと思うんだ」
 由宇の手を、股間に押さえつけながら、トオルは続ける。
「だから、まだ十分には勃ってない僕のを、ユーキ君に……十分に勃たせて欲しいんだよね。そうしないと、セックス出来なくて……ユーキ君が男に戻れなくて、困るでしょ?」
 由宇は言葉に詰まる。トオルが股間への奉仕を求めている程度の事は、由宇にも分かる。だが、男のペニスに触れるだけでも気持ち悪いのに、勃たせる為の奉仕的行為など、由宇は考えるだけでも吐き気がしそうな程だった。
 だが、男に戻れない事を持ち出されると、由宇は拒否の言葉を口にし辛い。故に、遠回しな言い方で、何とか奉仕行為を避けようと試みる。
「……でも、どうやってやればいいのか、分からないし」
 方法が分からないのを理由に、由宇は奉仕行為を避けようとしたのだ。だが、それは無駄だった。
「高校生でも、ネットのエッチなサイトとかで、女が男のモノに、口や胸でする奴……見た事あるでしょ? ああいう風にすればいいだけだよ」
 トオルは室内に設えてあるテレビを指差し、続ける。
「見た事が無いなら、あのテレビでアダルトビデオが見れるんで、それ見て……やり方を覚えてから、すればいいだけの話だし」
 やり方を確認出来るテレビが、ラブホテルの室内にある以上、やり方が分からないという言い訳は、時間稼ぎにしかならない。その事を由宇は理解した。そして、どうせする羽目になるなら、時間稼ぎなどしても、無駄だと心の中で結論付ける。
「見た事有るから……真似して、やってみます」
 由宇はトオルの方を向き、その場で腰を落とし、座り込む。自分の物より大きく見える、トオルのペニスを睨みながら、由宇は悩む。
(どうしよう、口でするか……胸でするか?)
 どちらも嫌なのだが、トオルのペニスを完全に勃起させなければ、すぐに男に戻れずに、自分自身が困るのだと、由宇は自分に言い聞かせる。そして、選びたく無い選択肢の中から、比較的マシだと思える方を、選ぶ。
(これを、いきなり口でするのは、流石に無理だ……)
 心の中で、由宇は呟く。つまり、フェラチオでは無く、まず胸による愛撫……いわゆるパイズリをする事を、由宇は選んだのだ。
「じゃあ、まず……胸で」
 由宇の言葉を聞いたトオルは、その場で膝立ちになる。立ったままだと、ペニスの位置が高過ぎる為だ。トオルが膝立ちになると、座り込んだ由宇にとって、丁度パイズリがし易い高さに、ペニスが来るのである。
(えーっと、確か……胸で挟み込む感じだったよな)
 ネットのエロサイトその他、本来は年齢的に見てはいけない筈の、エッチなメディアで目にしたパイズリの光景を、由宇は思い出す。そして、トオルへのパイズリを、由宇は始める。

 
          ☆          ☆


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